メキシコでOL、26歳

メキシコ北部モンテレイ市での日系企業現地採用社のメキシコ生活ブログ。食事処、買い物や遊び、生活情報など。メキシコ人を理解するための考察もします。国内旅行も時々。

1031: メキシコ食材で作る和菓子。秘密道具のない暮らし。

朝方はすっきり爽やか、

昼時には道に立っているだけで背を汗が伝う

じめっとしけった暑さに苛まれる35度、

日が暮れかけた途端に稲光が見えたと思ったら

お天気雨ならぬお天気雹が

鼻の先にゴロゴロと大粒で降ってきて

近所の車は慌てて毛布に覆われる。

日本でも夏の突然の夕立はお馴染みだけれど

この暑さで雹って違和感のある食べ合わせ

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しかし耳を覆うほどの雷鳴に

湿気から逃れられないこの感じ、

モンテレイの夏、ここにはじまれり、

の風情で肌のべたつきに反して気持ちがいい。

怖がりぱぐまるは膝の上に緊急避難。

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それにしても、本当に夏。

夏が始まったと肌で感じる。

職場が休業にはならなかったので

ずっと事務仕事を中心に続けていたのだけれど

このところになってぼちぼちと

現場仕事がまた再開しつつある。

となると1ヶ月間のほぼ家から出ない生活を終え

そもそもお客様と会うのにも緊張している上、

一日中座る間も無く動き回って

さらにこの暑さがガツンと効いてくれば、

金曜日の夜にはびっくりするくらいに

なまりきった体はくったくた。

 

特に普段は毎日の事で気付かなかったけれど、

久しぶりに1日ハイヒールで過ごしてみると

ふくらはぎの疲れが尋常なものじゃないのね。

服装規定でこれが必須の人は大変だ。

思い出したのは一時期インターネット界隈で

職場での女性に対するヒール靴着用の

強制に対する反対運動「Ku Too クツー」

好きで履いている私みたいのはいいけれど

実際にこうしてヘトヘトになって帰宅をしてみて

そりゃあ声をあげたい人もいるよな、

と今になって思う。

 

さて、

じゃあこの疲れを取ろうと思ったら、

そう、甘いものが必要。

今回も折角なので前回に続いてお豆の話。

 

 

自宅にいる時間が増えて、

この期間中に掃除がはかどったという人は

どうも私だけではないと思う。

休日もどこにも行く当てがないのをいいことに

家中普段目を背けていた場所にまで

ほうきの先が届いてしまう。

私の場合備蓄食品もその一つ。

 

海外に住んでいる人ならばお分かりの通り

日本から出ると案外必需品でも買えない食品、

あるいは手に入るけれど高いものは色々あって、

そうなると一時帰省時にあれもこれもと

食材を色々と買いだめしてしまう。

けれど実際はそんなに好きでもない

旅の勢いで買ってしまったものもあったりで、

気が付けば私の食料庫は

賞味期限内に使い切れなかった乾物の山。

これじゃあいかんと輿をあげ、

買い出しも控える今の状況をいいことに

ここで一度手持ちの食材を

平らげてしまおうと一大決心。

 

とはいえ日本食なので飽きもこず

どれも着実に美味しく消化していけていた中、

それでも最後まで手をつけられなかったただ一つ。

日本食材ではないのだけれど

同じく乾物の箱に眠っていた乾燥白インゲン豆

メキシコではFRIJOL PINTO フリホル ピント

と呼ばれているもの。

 

北部では白、南部では黒で好みの違いはあれど

とにかくメキシコ全土で日本の白米のように

毎食のように食べるのがインゲン豆。

これを豚や牛出汁あるいは他の味付けで茹で

丸のまま、あるいはペースト状にしたものが

他の料理の付け合わせとして食卓に並ぶ。

食べればもちろん美味しいのだけれど

私は自分で調理するほどではないので

我が家では食べたい時に出来合いのものを購入。

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このメーカーはどの味も美味しい。

ただ毎年末の会社からの食料プレゼントには

メキシコの基礎食品ということで

必ず乾燥豆が含まれてくるので

彼氏の実家にあげ忘れた今年は5ヶ月間

棚の隅で出番を待っていたというわけ。

 

しかしふやかすところから考えると

調理には丸一日かかるし、

茹で時間も長いし、

何より食べたい豆料理がない。

どうしようかなぁと思っていたらふと思い出す。

インゲン豆なら甘く煮ればいいのでは?

 

メキシコでは鬼の所業のごとくに思われ

豆を甘く煮るという行為はとことん受け付けられない。

日本人で米を砂糖と牛乳で煮詰めた

牛乳粥に嫌悪感がある人ならば分かるかも。

ただそれでも日本人はおはぎや甘いお餅から

味の想像ができる分まだマシで、

こちらでは豆は食事以外の何物でもない。

甘い豆は想像もつかないグロテスクなもの。

そんな中で暮らしてすっかり忘れていた。

 

そうと決まれば一気によだれが出てきて

早速豆を水につけること半日。200gくらい。

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艶々に膨らんだものを重層を加え煮立たせ

水を変えて40分程柔らかくなるまで煮る。

皮が純粋な白ではない分煮汁がうすい小豆色に。

柔らかくなったら煮汁を捨て、

フードプロセッサーで滑らかになるまで挽く。

家用なので簡単、適当。

すっかりこし餡風の見た目になったものに

好きなだけ砂糖を加えて練れば

1時間ちょっとで即席白餡の完成!

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と言っても黒糖でより色が濃くなったので

見た目は小豆餡と区別がつかない黒さに。

しかし味はしっかり黒糖風味の白餡。

簡単だった割に予想以上に美味しい。

 

というわけで早速実食。

小豆餡は食べられないものがある彼氏も

怖いもの見たさにインゲン餡に挑戦。

今回はそういえば食べたかったどら焼きに。

あんこが大量にできたので生地もたくさん作って

それぞれが食べたいだけ焼くという無限どら焼きパーティ。

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是非ドラえもんを招待してあげたかった、

と言えば彼も小さい頃スペイン語版で

アニメを見ていたんだそう。

おかげでこれが例のお菓子だよ

と言えば大はしゃぎで友達に写真を送り、

甘い豆はちょっと・・・と

案の定控えめな反応をされる。

がしかし当の本人は食べてみれば

意外と美味しかったみたい。

異文化人との暮らしは毎日が挑戦で大変ね。

結果として受け入れられなかったとしても

果敢に挑んでくれて私は嬉しい。

 

あとは手間をかけないで甘いものが食べたい時

最近気に入っているのがサツマイモ。

適当に細切りにしてアルミホイルで包んで

火が通るまでトースターで焼いて、

みたらしだれで食べると平気で一本完食しちゃう。

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メキシコで寿司を頼むと付いてくる

自称うなぎのタレという名の

塩辛目のみたらしだれをなんとか使えないか

と思って作った苦肉の絶品。

 

とまあ今年も肉体労働を理由に

とことん食べ盛る26歳の夏。